もらう愛情と注ぐ愛情、世界中で普遍に育まれる愛について書かれた前著『お母さんのなり方』の英語版です。
子宮頸がんのステージIVBと診断され、抗がん治療を行ってきた妻。
さまざまな努力は実らず、万策尽きたため、ホスピスに入院することに。
仕事を抱えながら妻に精一杯寄り添った記録――。
著者の家ですっかり家族の一員となっている3匹のネコは、それぞれとても個性豊かなネコたち。3匹のうち1匹が亡くなってしまったことをきっかけに、思い出を振り返ってまとめました。
逃げる光、暦の謎、目が覚めるコーヒー、活字拾いの涙、ツイスティ・パズル、幽霊文字、ある日章旗の話、図書館のミステリー、日本の私家版……
日常の中にたくさん転がっている小さくて見落としがちな話のネタ。
ジャンルに囚われることなく気になったものを拾い上げては掘り下げ、多くの方々に興味を持っていただけるようユーモア混じりにわかりやすく紹介しています。
はじめての瞼に淡きあかり射し
告げざるうちに手は解かれり
漁火を左と右から数へあひ
最後のひとつを重ねあふかな
陽のひかりすみずみ浴びつ寝る夜に
影に向かひてすべりゆく月
花鋏深き想ひをさつくりと
裁てば冷たき小指 初霜
ロビンソン遠くを眺むること止める
朝に拾へり角持たぬ石
――『はじめての瞼』代表歌5首