Category

  • 小説
  • エッセイ・詩・ノンフィクション
  • 趣味・カルチャー
  • 生活・健康
  • 論文・学術書・参考書
  • 絵本・児童書
  • ビジネス・経営・情報
  • 社会・思想・哲学
  • 写真集
  • 電子書籍

パレードブックスの自費出版サービス

跳び跳びの足跡
  • Amazonで購入

跳び跳びの足跡

¥--- (税込)

文:古田嘉人
絵:浜崎成美子

B6判・巻頭カラーページ24頁、総244頁(ハードカバー)

ISBN 4-434-07253-6

2004年6月発行

販売を終了しました

日本植民地開拓村としては最も成功したいわば桃源郷…
司馬遼太郎氏が台湾紀行の中で絶賛した花蓮郡吉野村。
そこで生まれ育った少年が、時のうねりに翻弄されながら何を感じ、如何に生きたか。
その足跡をたどる。そして今や如何に。

第一部台湾編の12編、第二部本籍地編の13編、第三部その後の青春編11編、合計36編の短編をつなぎ合わせていくことにより、時のうねりに翻弄されながらも、多感な少年及び青年時代を、けなげに生き抜いた人間の生き様が浮かび上がってくるだろう。
また、本書は母恋詩でもあり、母への鎮魂歌でもある。敗戦という大きな節目により、戦前のすべての価値観が否定され、過去の歴史、文化、文明から隔絶されてしまった日本。本書はその日本の戦前、戦後をつなぐ最後の証人ともなり得るであろう。
また、この著書の中には、家族のあり方、親子の関係、人生とは何かを問う素材がそこここに散らばっている。
おそらく、この著書は、貧しくても懐かしい古き良き時代を忍ぶ高齢者に好感を持って迎えられるであろう。
しかし、著者としては、むしろ、これからの日本を背負って立つ若人にこそ読んでもらい、人生の糧として頂きたいと願っている。
本書には、そのための工夫として、素晴らしい墨彩画の口絵22点をちりばめているのである。